東京大学の提言「ビジョン2030」:2年前の新聞に学ぶ・・・その3
~東京大学の提言「ビジョン2030」:2年前の新聞に学ぶ・・・その3~
日刊工業新聞 2007.9.26より引用
【提言機関】
◇ビジョンは小宮山 宏総長のアイデア。
◇“東大シンクタンク”からの提言(東大役員会で議論)
【背景】
◇ 世界の国内総生産(GDP)比11%を占める日本が、国際競争力のある大学100校を持つには、5兆円の投資が必要と試算。
【目的】
◇日本の大学の国際競争力向上
◆国際競争力のある研究型総合大学30校
◆特色ある大学(単科大学etc.)70校計100校を創出。
【手段】
◇大学への資金投資額を現在の2兆円から3兆円増額し、2030年に5兆円に拡大する。
◆個人・法人寄付、企業との共同研究で各1兆円
◆公財政支出(運営交付金etc.)の上積み1兆円
【環境整備】
◇相続税が寄付に回るような税制改正を政府・与党に働きかけ、1兆円規模の寄付を目指す。
◇企業の研究費12兆円のうち約3000億円の産学共同研究費を1兆円に引き上げる。
◆各大学が国際化を推進し、海外企業からの投資を促す。
【主要国の公財政支出】
◇米 国 :15兆円
◇ドイツ :2.8兆円
◇フランス:2.1兆円
◇英 国 :1.8兆円
★日本の公財政支出のGDP比:0.5%。
★米国は1.2%など他の先進国に比べて低すぎる。