~落語について・・・その4~
【言葉】
江戸落語の場合は、主に江戸弁で話が進んでいきますが、登場人物によっては田舎言葉となります。先年亡くなった十代目桂文治師匠は、この江戸弁について大変厳しく、なかでも、「職人言葉と商人言葉では全く違うもんだ」と堂々言っていました。確かに言葉のニュアンスや使い方によって登場人物を演じ分けなければならない落語ですから、これはたいへん重要になってきます。また、話をする時は腹式呼吸、鼻濁音、その他諸々に気をつけて、如何にお客様にわかりやすく喋るかということも重要です。
第1回 五感塾ネットワーク・フォーラム、桂米福師匠の古典落語一席の配布資料より
《桂米福師匠》