~作家・神渡良平氏の講演≪天に棄物なし≫を聴く~
日 時:12月8日(火)15:00~17:00
会 場:伝国の杜 ・置賜文化ホール
講 師:作家・神渡良平氏
≪天に棄物なし:安岡正篤 言≫
なんでも研究をしてみたら無限の意義、作用、効能がある。
決して無用な物はない。
“天に棄物なし”という名言がある。
いわんや人間において棄人、棄てる人間なんているものではない。
◇障害を持った方に、人生に喜びを感じさせ、前向きに希望を持って生きることを教えたのは、母親の愛情であることをいろんな方の事例でご教示下されました。
◇ 星野富弘氏が中学校の教諭としてクラブ活動の指導中頸椎を損傷、手足の自由を失い入院し、退院するまでの9年間のリハビリ中に、母親は自宅に帰ったのは2日間だけと言う。≪母親の愛は、海より深い≫
◇ 1991年に開館した群馬県勢多郡東村に村立富弘美術館には毎年35万人以上の入館者があるという。NHKの大河ドラマがこの地を舞台に毎年放映されているような賑わいだ。
■今日の講演会を聴いて、思い起こすのは、吉本隆明氏の持論です。
≪一歳までに、母親が子供にどう接したかで、その子の人格形成の核の部分はきまる≫と言う事です。
◇赤ん坊は、感覚器ができあがってくる胎児期の終わりから、授乳されている一歳くらいまでは、母親の無意識からおおきな影響を受けるものです。
◇胎児のうちは文字通り母親と一体ですし、
・お乳をもらう
・抱っこされて眠る
・排泄の世話をしてもらう
こうした人間の基本要素が、母親との接触のなかにある。その時期に、母親が安定した精神状態にないと、この世に生まれてきたことに安心感がもてないまま育つ事になる。
◇全ての原点は、母親。母性とは天地の根源なり。母を通して命の根源を知る。
■ 今日のテーマは≪母親の存在は、偉大なり≫