無駄な遊びは有益だが、無駄な勉強は不要です!:吉本隆明氏
~無駄な遊びは有益だが、無駄な勉強は不要です!:吉本隆明氏~
<「芸術言語論」への覚書:『人生についての断想』より>
【枝葉でなく、幹を捉えよ!】
・ 昨今は一般的風潮として、枝葉と根幹の区別がつかなくなっているとおもうが、それに歯止めをかける方法すら考え浮かばない知識の迎合は、ほとんど絶望的な光景に見える。
・ 何を枝葉とみ、何を根幹とみるかは、個々の人によって違う、違うのが当然である。
・ 女子高校生に、生涯お目にかからないような数学を習わせたり、小学校のうちから英会話を教えたりする教育方針は、幹を忘れて枝葉を教え込むようなものだ。習いたい小学生がいたら、ヴァイオリンやピアノ並みに自分で教習所通えばよい。
・ 遊びは無駄なことでも大いにすればよいが、勉強についていえば無駄な勉強はするな、と言う考え方です。
【吉本流勉強法は!】
・ 自然科学は、文学と違って新しい発見が何処かになければ、研究にならない。
・ 例えば、化学の世界では、英語とドイツ語とフランス語とイタリア語のアブストラクト(論文・文献などの要旨)が数ヶ月遅れぐらいで世界中のものがでる。何処の国の何んと言う人間がどうゆう研究をしているが十行ぐらいにまとめられて全部出る。これを理解できる程度の語学で充分ではないか。それ以上は、無駄だからやらない。
■ 専門の勉強は就職してからすればよい!