内閣情報部の戦争遂行のためのプロパガンダを知る・・・その5
~内閣情報部の戦争遂行のためのプロパガンダを知る・・・その5~
◇内閣情報部発行(昭和15年10月7日発行)の「新體制早わかり・内閣情報部・週報・第二〇八號・臨時號」を学ぶ。発行年の昭和15年は、今から70年前(太平洋戦争開戦約1年前)。
◇国家が戦争を遂行するためには、国民に戦争するしか道がないことを信じ込ませるために国策プロパガンダが頻繁に行われる。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
≪二、 黒船を追い返した、明治維新の新体制(2)≫
それは黒船以来、アメリカも来る、又北からロシアも来る、英国も、フランスも、帝国主義的な侵食として日本に取り掛かってきました。これではならぬというので、そこに国論が高まり、又朝廷や幕府側でも、何とかしなければこれではおけないということで、明治維新が起こったのです。・・・・・・・・
黒船の来航だって、日本の維新という幕末の態度を見て世が建てなおったために帰ったといわれるではありませんか。又フランスは幕府、英国は勤皇を応援して国内分割に持って行こうとし、ちょうどスペインのようになろうとした時に、国内が一體となり外国に人指も触れさせなかったのです。
こうして日本は、明治維新という新體制を確立して、世界の仲間入りをすると共に、封建制を打破して近代国家へと発展してきました。そうこうする中にやがてロシアの力が、極東に延びて来て、日清戦争、日露戦争が起こり、その結果、国威の発揚を見たのでした。