~語りかけてくる草や花 61~
《アジサイ寺、笹野観音堂の紫陽花》
征夷大将軍となる坂上田村磨呂は、ねぶたを考え戦闘に使ったとも言われている。あちらこちらの神社仏閣で坂上田村磨呂の名が出てくるがそれほど偉大だったのか人材不足だったのか私は解らない。
サイクリングで古志田から笹野へ。久しぶりに笹野観音堂でお参りする。紫陽花が満開の時にお参りしたかったが時期外れになってしまった。しかし、山門の右の案内板の右前にアクアカラーの紫陽花が咲いていた。造花かなと思い良く見、かすかに触れてみたが生きている紫陽花だった。来年まで健康に留意し、必ず満開の紫陽花を見に来ようと思う。今年始めて分かったが、米沢は至るところに紫陽花が咲いている。紫陽花の名所は、善光寺&笹野観音堂だけでない。紫陽花は七変化する期間があるので、花の盛りが長い。
紫陽花は綺麗だ。朝顔が、向日葵が、蓮の花、アルストロメリア、と魅力溢れる花が米沢の女性のように百科繚乱だ。(この表現は適切だろうか?)我が故郷は、まさにこの世のアルカディアだ。
散歩をしていると、道端の花や草花が目に留まる。志村ふくみさんの随筆「語りかける花」(※)で藤田千恵子さんが解説されている文にある・・・・山かげの道で「語りかけてくる草や花」・・・をお借りしてタイトルとする。
※:ちくま文庫(発行所:株式会社 筑摩書房)
朝の散歩が楽しい。歩くと頭が冴える。五感が研ぎ澄まされてくる。第六感も目覚める。行きかう人との挨拶も楽しい。何よりも楽しいのが道端の草木や花が語りかけてくるののが分かる。此処まで到達するまで何十年?