~「私の南極と宇宙」・・・その185~
昭和39年電気工学科卒業 芦田 成生氏寄稿
氏は、第11次・14次南極越冬隊ロケット打ち上げ実験隊に参加なされました。
「私の南極と宇宙」(その1~184まで掲載済み)。引き続いて掲載致します。
1月27日 本日の作業。RT室、レドームスティ張り直し。全体会議。帰国が遅れる場合、越冬のネックになるものの検討。持ち帰り物品の件。「ふじ」は氷盤爆破作業を今日も行なっている。氷盤は後1kmほどまでになってきているが、あまり直ぐには出られない見込み。
1月28日 別に何もなし。南極本部では、「ふじ」が脱出不可能な場合、援助を頼む下工作として、米グレーシャー号とソ連オビ号の行動を知りたい旨の電報が届いた。とにかく帰れるのは間違いないのだが、基地閉鎖か縮小越冬か早く決めて欲しいものだ。