~「私の南極と宇宙」・・・その193~
昭和39年電気工学科卒業 芦田 成生氏寄稿
氏は、第11次・14次南極越冬隊ロケット打ち上げ実験隊に参加なされました。
「私の南極と宇宙」(その1~192まで掲載済み)。引き続いて掲載致します。
2月11日 0430発艦とのことで早起きしたら、距離がまだ遠すぎ、近く寄るまで駄目で待ちぼうけ。結局0640テイクオフで、0725第1便が皆の見ている前で着陸。小口隊長等が降り立つ。待望の生鮮野菜と手紙が到着。待ちに待った家からの便りをむさぼり読みながら、写真に見入り、暫し感慨にふける。本日12便で終了。尊、極の成長に驚く。尊はすこしすねたような様子が写真に出ていて一寸心配だが、帰れば直ぐに治ると思う。極は一寸目がびっこなのが気にかかるが、たいしたきかん坊らしい。声の便りを聞いて、やはり良い感じがした。写真がもう少しあればと思ったがしかたなし。とにかく今日は眠い。昨夜は2時間ほどしか寝ていない。また、明日から荷ぐりしながら引継ぎをやらねばならないから大変である。