~「私の南極と宇宙」・・・その254~
昭和39年電気工学科卒業 芦田 成生氏寄稿
氏は、第11次・14次南極越冬隊ロケット打ち上げ実験隊に参加なされました。
「私の南極と宇宙」(その1~253まで掲載済み)。引き続いて掲載致します。
1月 5日(2)この4日間は基地の飯場棟に寝泊りした。夏期だけ使用される建物で、壁に沿って2段の蚕棚式ベッドがある。そこに寝袋が用意されている。食事は艦の炊飯員が作ってくれるので問題はない。朝7時起床。7時半朝食。8時作業開始。12時ころ昼食。夕方5時夕食。外は明るいので残業。9時頃夜食。また仕事という日もある。10時頃には仕事終了。このころの夏場は、建設作業があると大変であった。当時の夏隊員も作業に入るので、研究に使う時間が少なくなり、不満が多いにあった。今は艦乗組員が沢山助っ人に出てくれるのが普通になったので、夏隊員はフイールド調査に時間が多く取れるようになった。
1月10日~20日「ふじ」この間の日記なし。基地への輸送物資の荷繰りに追われ、夜は疲れて日記を書く気もしなかったのだろう。