~朝の散歩で、なでしこ・撫子を愛でる~
撮影:2013.6.8
撫子のやうな彼女と思ひしが
稲畑廣太郎
初恋の撫子ほどの記憶かな
富阪宏己
撫子を以て点在の彩となす
蔦三郎
撫子の多く語らぬ主張かな
荒川裕紀
昔々、日本のやくざ映画で強面の親分が好きな花は?と問われ「撫子」と答え、何故か急にやくざの親分が優しくなったように感じたことを思い出す。
散歩をしていると、道端の花や草花が目に留まる。志村ふくみさんの随筆「語りかける花」(※)で藤田千恵子さんが解説されている文にある・・・・山かげの道で「語りかけてくる草や花」・・・をお借りしてタイトルとする。
※:ちくま文庫(発行所:株式会社 筑摩書房)
散歩が楽しい。歩くと頭が冴える。五感が研ぎ澄まされてくる。第六感も目覚める。行きかう人との挨拶も楽しい。何よりも楽しいのが道端の草木や花が語りかけてくるののが分かる。