~ボーン・グローバル(世界生まれ)~
スタートアップ(起業)大競争 ここまで来た ① 国籍、国境に意味がない!
日本経済新聞 2017.8.2 8 より
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ボーン・グローバル(世界生まれ)≫
国籍や国境に縛られず、創業時から世界展開を前提にしたスタートアップ(起業)が相次いでいる。優れたアイディアや技術を生み出すスタートアップ企業が世界を変え、市場の覇者になる時代が来た。
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ラピュータ・ロボティックス社>
広さ1千平方メートルの倉庫をドローン・小型無人機で整備できる精緻な制御システムを開発。
スリランカ人のモーハーナラ―ジャー・ガジャンCEO(37歳)ら3人が2014年に創業。現在約40人の社員の7割が外国人。研究拠点は最先端のロボティックス研究が進むスイスとインド。
<英ワールドレミット(ロンドン)>
スマートフォンで国際送金できるモバイルマネーで7割以上のシェアを占める。
送金網は、デンマーク、ケニア、バングラデシュ・・・世界140カ国以上に広がる。
「国際送金の習慣を変えた」とソマリア出身のイスマイル・アハメドCEOは語る。
<KAKASI >
社員3人。今春、食品世界最大手のネスレとの商談をまとめる。コロンビアで運営するコーヒー豆農場で、半年前に製品化したばかりの農作物監視システムを納入。
大塚泰造CEOは起業のちに縁もゆかりもない米シリコンバレーを選ぶ。「米国は農業関連の市場が大きく、世界中の投資家から資金を集められる」。商談相手のほとんどが、欧米のグローバル企業だ。