第5回 体感! 「最上川芸術村」講座(公開講座)を受講する
~第5回 体感! 「最上川芸術村」講座(公開講座)を受講する~
日 時:2008.12.7(日)14.00~15:30
会 場:真下慶治記念美術館 学習室
《学習室からテラスを望む》
《講座の様子》
主 催:真下慶治記念美術館 アートクラブ
後 援:財団法人 山形県生涯学習文化財団
演 題:「芸術文化の水脈―最上川そして世界遺産」
《講演テーマ》
講 師:大原 螢 氏(東北芸術文化学会会員、日本劇作家協会会員)
◆公職(本名:渡部泰山):山形県教育庁教育次長兼世界遺産推進監
《大原 螢 講師》
内 容:
最上川の文化的景観
―舟運と水が育んだ農と祈り、豊穣な大地―
≪主題≫
★主題を最上川を中心とした文化的景観ととらえ、色濃く残る信仰資産を重視しつつ、最上川を主軸として資産全体をつむぐという観点から再構築を図る。
⇒
未だアジアには存在しない、「川」という観点からの世界文化遺産への提案を目指す。《夕暮れの最上川・大淀》
●アジアで最も知られている(愛されている)川が最上川:「おしん」の川
≪山形県世界遺産提案≫:3つのキーワード
★最上川を基軸とした、「吾妻山、出羽三山、鳥海山」:山が川を守る
★最上川を基軸とした、「置賜地方、村山地方、最上地方、庄内平野」の稲作、農村景観、砂防林、水路:川は農業を育んだ
★最上川を基軸とした、「河川、石堤、用水堰、舟道、難所、最上峡、文学」:川は物と人を運んだ
≪最上川の光景≫
☆五月雨をあつめて早し最上川・・・松尾芭蕉
☆最上川の 上空にして 残れるは いまだうつくしき 虹の断片・・・齋藤茂吉
☆最上川 逆白波の たつまでに ふぶくゆべと なりにけるかも・・・齋藤茂吉
≪日本を代表する河川として世界遺産登録を目指す≫
★最上川の特徴
・最上川は河川景観が良好に残り、絵図と対比することができる。
・最上川は近世工事(舟道・堤防)が良好に残る。
・最上川流域の人々を出羽三山などの山々の信仰が守っている。
★最上川を世界遺産リストに登録することは、人類の土地利用の優れた事例を、未だ類似資産のない河川の多面的利用という視点から後世に引き継ぐ事であり、現代的な意味がある。
≪世界文化資産提案資産コンセプト≫
[最上川の文化的景観―舟運と水が育んだ農と祈り、豊穣な大地―]
■ 途中からしか聴講できなかったのが残念!