内閣情報部の戦争遂行のためのプロパガンダを知る・・・その11
~内閣情報部の戦争遂行のためのプロパガンダを知る・・・その11~
◇内閣情報部発行(昭和15年10月7日発行)の「新體制早わかり・内閣情報部・週報・第二〇八號・臨時號」を学ぶ。発行年の昭和15年は、今から70年前(太平洋戦争開戦約1年前)。
◇国家が戦争を遂行するためには、国民に戦争するしか道がないことを信じ込ませるために国策プロパガンダが頻繁に行われる。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
≪三、現状維持から革新へ、支那事変から欧州戦争(2)≫
支那事変も当初は不拡大主義であり、現地解決主義でありましたがついに世界歴史的な大戦争となりました。「国際情勢は只事じゃないのだ、日本も一触即発の情勢に置かれているのだ」ということを戯けた人惑わしの言動のように考えて云った者もあったようですが、それが国際情勢の真相であるということを知って、びっくりもし、また反省的気分にもなりました。
この事変は当初、北支事変と言っていたのが支那事変となり、しかも現地解決、即ち二十九路軍に対する謝罪要求というようなことから、十二年の八月十六日には、暴支傭懲、国民政府の為す所は怪しからぬからこれを傭懲するのだとゆうような目的となり、更に後には東亜の新秩序建設と言うように戦争目的が非常に進展し発展してきて、今日に到りました。そこで支那事変は世界歴史に珍しいような大戦争、日本の建国以来の大戦争になってきたのです。