~「私の南極と宇宙」・・・その81~
昭和39年電気工学科卒業 芦田 成生氏寄稿
氏は、第11次・14次南極越冬隊ロケット打ち上げ実験隊に参加なされました。
「私の南極と宇宙」(その1~80まで掲載済み)。引き続いて掲載致します。
《越冬成立後9居メンバーと》
3月11日 本日「ふじ」からヘリが飛来。艦長、川口福隊長が、文部省と連絡を取るため。防衛庁の指令は、「ふじ」が自力脱出の場合はフリーマントルに寄港。「エディスト」「グレーシャー」に救出された時には、フリーマントルかウエリントンに寄港が本部の希望。「ふじ」の情報によれば、前方500mから向こうには、オープン・シーが出来て、もしかしたら暫くしたら脱出するかも。氷厚は3.8mで、ハンモック・アイスは7~8mはあるとのこと。「ふじ」が、もし越冬し、危険な状態になった時、基地に90名を収容するようにと本部の意向。13時G棟(地学棟)において火災発生。火元はファーネス(大型の石油ストーブ)のフアンモーターの発火。大事に至らなかった。