~「私の南極と宇宙」・・・その113~
昭和39年電気工学科卒業 芦田 成生氏寄稿
氏は、第11次・14次南極越冬隊ロケット打ち上げ実験隊に参加なされました。
「私の南極と宇宙」(その1~112まで掲載済み)。引き続いて掲載致します。
6月16日~20日 ミッドウイターの準備。9居仲間で踊りの練習。鳥追い笠の作製。歌集の原稿、印刷
筆者注:「ミッドウインター」ミッドウインターとは、南半球での冬至の日である。この日を境に夜の時間が短くなり、一月もすると太陽が昇る。初期の北欧の探検家が多かったので、北半球の夏至に、北欧で行なう夏至祭に因むものである。南極の各国の基地がお祝いし、その国の元首、大統領、首相が、自国の基地を通して全ての基地にお祝いのメッセージを送る習慣がある。
6月21日 前夜祭のために、13時より飾りつけを開始。17時半全て完了。18時より「ミッドウインター」前夜祭を行なう。食事は、ジョリ(調理担当石田の仇名)も和食のフルコース。各人に記念品を配る。オングル・トリオの演奏に始まり、南極小唄、「海路1万5千キロ」などを歌い楽しく過ごす。第5部では、民謡大会を行い、三池炭坑節、花笠音頭、佐渡おけさ、阿波踊りなどを行なう。皆も一緒に踊り、その後GOGO大会。第7部映画会「勝新の兵隊やくざ」「笛吹き童子」・午前2時終了。