~この世を生きる言葉の旅・・・その32~
≪「苦しみも楽しみも、我が親友なり」≫
桜井章一著「雀鬼流」(発行所:三五館)より学ぶ
【桜井章一氏のプロフィール】
◇ 元プロ麻雀家
◇ 実業の世界に半身を置き、代打ち稼業に半身を置くこと二十年、
◇ その間一度も負けることがないという驚異的な記録を残したまま、
◇ 昭和50年代中期、勝つことの空しさに気付き、引退。
【雀鬼会の麻雀は、内容こそが最も大切で、勝ち負けは二の次】
◇ 自分でツモって和了るのです。ツモ第一主義。最後の一牌までそれを信じ、他人の力を借りようとしない。
◇ 雀鬼会の勝敗に関しての考え方では、
◆一番目は「内容があって勝つ」
◆二番目は「内容があって負ける」:雀鬼会では「内容がなくて勝つ」より上である。
◆三番目は「内容がなくて勝つ」
☆雀鬼会では、「どうせ勝つのなら真の勝ちをしろ、どうせ負けるなら真の負けをしろ」
☆「内容こそが最も大切で、勝った負けたは二の次だ」と教えている。
☆要するに、自力本願の麻雀でなければならない。他力ではいけない。
【苦しみも楽しみも我が親友なり】
◇ 陽明学の創始者 王陽明は「知行合一」をいい、知と行、思いと行為、幸と不幸、心と身体、というそれぞれ二つのものは、本来一つであり、分けられないものと、語っている。
◇ 困難と喜びは、同居している。
◇ 苦しみも、困難も、楽しみも、喜びも、我が親友なり、です。
【行動に現れる前の、思いの段階から自分勝手な考え方を正していけ。 「悪い思考」は恥じるべし。】
◇ 王陽明が「知行合一」を主張するのは、人に一念が動いたとき、それはすなわち行ったことであることを、よく知って欲しいからだと言っている。
◇ イエス・キリストはこういっている。「あなたがたも聞いているとおり“姦淫するな”と命じられている。しかし、わたしはいっておく。みだらな思いで他人の妻を見る者はだれでも、すでに心の中でその女を犯したのである」(『マタイによる福音書』五章)