~「私の南極と宇宙」・・・その232~
昭和39年電気工学科卒業 芦田 成生氏寄稿
氏は、第11次・14次南極越冬隊ロケット打ち上げ実験隊に参加なされました。
「私の南極と宇宙」(その1~231まで掲載済み)。引き続いて掲載致します。
4月9日はJAL402 1300発。10日1705東京着。今泊まっているホテルは、クラスナポルスキーホテルである。10日夕には日本。やっと1年5ヶ月振りに日本に帰る。Auf Viedersehen
(筆者注)この頃ヨーロッパ空路は、アンカレッジ経由で、途中北極圏を通過した時に機長から北極圏通過記念の色紙を貰った。仲間同士で、「この1ヵ月で南極圏、北極圏を同時に通過したのは我々だけだろう」と語りあった。羽田では、家族、会社の人が出迎えてくれたが、4才、1才の子供が向かえてくれた情景は、報道陣の格好の的で、翌日の朝刊に載せて貰った。この頃は隊員全体で行動する規定があったので、一般乗客を全て降ろしてから、隊員が揃って到着ゲートから出た。その後別室で全員揃っての記者会見が行なわれた。