~「私の南極と宇宙」・・・その236~
昭和39年電気工学科卒業 芦田 成生氏寄稿
氏は、第11次・14次南極越冬隊ロケット打ち上げ実験隊に参加なされました。
「私の南極と宇宙」(その1~235まで掲載済み)。引き続いて掲載致します。
後編「第14次南極地域観測隊」
エピローグ(1)
11次隊に参加した私は、14次隊にも参加したい気持ちは前編の早い段階で日記に書き残している。14次隊が、10次隊から始まった南極ロケット観測5ヵ年計画の最終年であることを意識していたからである。14次隊には、平沢、鮎川が参加することは決定的であった。そこでずる賢い案を考えた。会社に対し極地研から、「最終年なので失敗は許されない。経験者を連れて行きたい」と申し入れてもらった。倉茂目研所長は、「本人が行く気があるなら仕方がない」と許可をくれた。ところが本社の副社長の所で、「なぜ、二度も行かせなければならないのか」と却下。