~「私の南極と宇宙」・・・その255~
昭和39年電気工学科卒業 芦田 成生氏寄稿
氏は、第11次・14次南極越冬隊ロケット打ち上げ実験隊に参加なされました。
「私の南極と宇宙」(その1~254まで掲載済み)。引き続いて掲載致します。
1月21日 ロケットと共に基地に来る。
1月22日~2月13日 この間の日記なし。13次隊との引継ぎと夏場に1機打上げのために
搭載機器、レーダーの調整に追われていたのだと思う。
2月14日 S-210JA-16号機 19時30分よりタイムスケジュール入り。21時スタンバイ完了。0時~3時に打つ可能性ありとのこと。2時より地磁気に変化ありとのこと。2時40分頃スタンバイ指令。内部電源切り替え指令。2月15日 2時45分にAZ115度に轟音を発して発射される。12秒で測距離OK。15秒で追跡自動。待ちうけAZ113度、EL76度の効果あり。風7m。ロックオンはAZ110度、EL76度PPMも予想どおりOK。テレメーターも全チャンネル0K。5分後141kmで着水。最高高度102,5km。風強くロケットが寝たため、予定EL82度が6度も低く飛んだので仕方ないであろう。