~子どもは大人より時間が長く感じられるのは、何故か~
毛利 衛氏の考察:毛利 衛著「宇宙からの贈りもの」岩波新書・739より
≪毛利 衛氏の考察≫
新しい環境に行くと、全ての五感及び意識が、その環境にすばやく反応し、適応しようと一生懸命になります。そうすると、同じ時間内に認識できる情報量がより多くなり、慣れたときよりも相対的に時間が長く感じられるのではないでしょいうか。大人に比べて子どもはまだ体の細胞が新しく、どこに行っても、環境に敏感に反応しているから、長く感じられるのではないでしょうか。但し、科学技術の進歩に生物時間は短くなっている。
◆ 仕事が忙しいから一日が短いと感じられるのではなく、自分の感覚が鈍って情報量の蓄積や情報処理に時間がかかっていると、自戒したほうがよさそうと述べられている。