北陸支部・金沢在住の冨沢信夫氏(D42)の論評 平成27年8月17日
~北陸支部・金沢在住の冨沢信夫氏(D42)の論評 平成27年8月17日~
《第4回釣りキチ能登全国大会 表彰式風景》:右から3人目が冨沢氏
・頑張りましょう受賞者の記念撮影
北陸支部の冨沢信夫氏(D42)より時事論評が送付されましたのでご紹介いたします。
各 位
今夏の猛暑も朝夕には幾分涼しさが感じられる時節になりました。お元気ですか?
今週の「ざっくばらん塾メールマガジン」を転送します。主宰の中川氏は先週の我国の今後在り様を占う多くの出来事をコメントしていますので、小生はそれ以外の「原発再稼働」についての駄文を冒頭に、、、。
<原発再稼働に思うこと>
国民の拒否反応の強い原発をどう稼働していくのかという問題について、電源構成のベストミックスの議論、審査基準というハード面のシステム強化、原発立地条件の議論等など云わば、当事者(政府・電力会社)の自己満足的判断に立って、九州電力川内原発1号機の再稼働に踏み切った。 東京電力福島第一原発事故から4年6か月。不満足な補償の中で、11万人もの人々がいまだに故郷を追われている状況はご存知の通り。
正しく避難している人々の心の傷に塩をふりかける如く、その心情を察するに忸怩たる
想いがする。まだまだ課題は山積のまま、何故再稼働させねばならないのか?誰が責任を持つのか?という多くの国民の素朴な問いに政府も電力会社も明確な答えがない。
しかし、再稼働が既成事実化した現在、100歩譲って必要悪としての原発を認めたとしても、現実的将来像に立って考えるに、
・原発への依存を脱する代替エネルギー開発と蓄熱,蓄電そして送電技術開発
・使用済核燃料再処理技術開発や処分方法と処分地の決定
・既存原子炉の廃炉技術確立 等々
これら国家としての重要な課題に対する投資とか工程表の確定が火急の課題と思うが
その基本計画に基づく進捗状況の実体は、我々国民には伝わってこない。
いずれにせよ、今後の我国の電力(エネルギー)政策の安全保障を維持するためには、感情論ではなく未来図を想定して、理性的、論理的な我々国民の視点が問われていると
思っている。如何であろうか?
金沢市 冨沢信夫 拝。