~人徳とは? 徳とは?~
💛 「人徳」があれば「人望」を得る!
💛 「人徳」の基本的定義
論語の「為政以徳:政を為すに徳を以ってす」は、現代語に記すと「政を行うに徳をもってすれば、ちょうど北極星が自分の場所にじっとしており、多くの星がその方に向かって挨拶しているように、人心は為政者に帰服する」と。
「政・まつりごと」という言葉は、「家政」にに見られるように家の中を治めることにも使われているから、現在の「政治」よりも意味が広い。現代では、何らかの集団を「治めること」に当たるであろうが、この様々な「政」を徳をもって行えば理想的であるという意味になる。これが「人徳」の基本的定義であろうが、では、この「徳」とは?
💛 「徳」とは?
「あらゆる集団を『治めること』に、『普通の能力とは異質で、同時にそれを超える特別な能力・超能力」』をもってすれば・・・・」という意味になる.
以上、[山本七平 人望の研究・二人上の部下を持つ人のために」より
💛 朱子学での「徳」とは?
朱子学では、人間は生まれながらにして
「仁:やさしさ」:愛のある人、みんな(自分と他者)を大切にできる人
「義:ただしさ」:必ず理(すじ)を通す人
「礼:ほどよさ」:恭(きちんと)した人、行いに節度のある人
「智:ちえ」:分別のある人、善悪を正しく判断できる人
「信:しんじつ」:「仁・義・礼・智の4つが真実なものであり、でたらめなものでない」ということをあらわす。
といった徳を本性としてもっているとします。
以上、「近思録」~朱子学の入門書~より
cf.
💛
子曰わく、
吾未だ徳を好むこと、
色を好むが如くなる者を
見ざるなり。
💛
子曰わく、
徳あるものは必ず一言有り。
言有る者は必ずしも徳有らず。
仁者は必ず勇あり。
勇者は必ずしも仁有らず。