~奈良の大仏の右手と左手に学ぶ~
◇ 目の当たりに大仏を拝観して、両手のジェスチャーの意味することが気になった。拝顔する場合は表情からですが、奈良の大仏を拝観した際、両手が気になった。左側から拝観したので、大きな右手が結構ですと私に問いかける。後ろを通って右側から拝観すると、大きな左手にはどうぞと問いかけられたので、下種な私は慌てて財布からお布施をと思ってしまうが・・・・。
◇右手と左手は人間でしたら、ヤヌス的二面性を表しているのでしょうか。
学ぶことのみ多かりき
《大仏を左から写す、表情は同じか?》
《大仏を右から写す、表情は同じか?》
《虚空蔵菩薩像》
・大仏殿に設置されている
【印契(いんげい)、あるいは印(いん)について】
・ヒンドゥー教および仏教の用語では印相(いんそう、いんぞう)と言い、両手で示すジェスチャーによって、ある意味を象徴的に表現するものである。サンスクリット語ムドラー の漢訳であり、本来は「封印」「印章」などを意味する。印契(いんげい)、あるいは単に印(いん)は、おもに仏像が両手で示す象徴的なジェスチャーのことを指す。
・寺院その他で見かける仏像には、鎌倉大仏のように両手を膝の上で組み合わせるもの、奈良の大仏のように右手を挙げ、左手を下げるものなど、両手の示すポーズ、すなわち印相には決まったパターンがある。それぞれの印相には諸仏の悟りの内容、性格、働きなどを表わす教義的な意味があり、仏像がどの印相を結んでいるかによって、その仏像が何であるか、ある程度推測がつく。
【おもな印相】
<施無畏印(せむいいん) >
手を上げて手のひらを前に向けた印相。漢字の示す意味通り「恐れなくてよい」と相手を励ますサインである。
<与願印(よがんいん)>
手を下げて手のひらを前に向けた印相。座像の場合などでは手のひらを上に向ける場合もあるが、その場合も指先側を下げるように傾けて相手に手のひらが見えるようにする。相手に何かを与えるしぐさを模したものである。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
≪鎌倉大仏≫