位無きを患(うれ)えず、立つ所以を患う。・・・里仁第四、論語抄・20
子曰わく、・・・里仁第四、論語抄・20
位無きを患(うれ)えず、立つ所以を患う。
己を知ること莫(な)きを患(うれ)えず、
知らざるべきことを為すを求むるなり。
<入徳門>
足利学校に入る最初の門で、寛文8年(1668)の創建ですが、
天保2年(1831)鑁阿寺安養院の火災により焼失、
同11年(1840)頃修築。その後明治の中頃に
移転修築したと伝えられています。
孔子が言った。
自分の社会的地位のないことを悩むことはない。
それよりも、地位に立つための人間性がないからであることを、
悩むことだ。
また、世間の人が、自分の価値を認めてくれないことを
悩むことはない。
それよりも、人から認められるだけの行いをするよう、
心がけることだ。
論語抄 史跡足利学校より