【「小倉百人一首」第十六番 中納言行平の歌】
『作者』
💎 818年~892年。平城天皇の皇子である阿保親王の子で、在原業平の兄。
立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる
まつとしきかば 今帰りこむ
<古今集・離別>
『歌の意味』
💎 あなたと別れて因幡の国へと赴任しますが、因幡山の峰に生えている松のように、あなたが私を待っていてくれると聞いたならば、私は今すぐにでも帰って参ります。
『阿刀田高の深読み』
💎 待たされるのは嫌だが、だれかに待たれるのは、概ねとてもうれしい。❝ああ、日本のどこかに私を今っているいる❞なんて、谷村新司さんの作詞・作曲の歌がありますね。山口百恵さんが歌っていた<いい日旅立ち>
💎 行平は、平安時代のプレイボーイとして知られる在原業平の異母兄、この人もなかなかの情熱家。
💎 歌の舞台は因幡の国(鳥取県)、地方長官として赴任する時に読んだもの。おそらく見送りに来た人たちに軽やかに訴えた一種だろう。
恋する「小倉百人一首」 阿刀田 高 著 角川文庫
百人一首 マール社
百人一首 島津 忠夫 訳注著 角川文庫
≪三十六歌仙≫
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【俵万智 サラダ記念日】
誰を待つ 何を吾は待つ <待つ>という
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