【「小倉百人一首」第二八番 源宗千朝臣の歌】
『作者』
💎 生年未詳~939年。光孝天皇の皇孫。三十六歌仙の一人。
山里は 冬ぞ寂しさ まさりける
人目も草も かれぬと思へば
<古今集・冬>
『歌の意味』
山里は冬ともなると、なるほど淋しさがつのるようだ。訪れていた人も途絶え、
今まで茂っていた草も枯れてしまったことをおもうと。
『阿刀田高の深読み』
💎 わかりやすいと言えば、わかりやすい。つまらんと言えば、つまらん。山里は冬になると、とりわけ寂しい。人も訪ねて来ないし、草木もかれてしまうからね、なのだ。
💎 狂歌に、こんなざれ歌を見た覚えがあるけれど、まったく宗千の歌にはそんあ半畳を入れたくなってしまう。
山里は、冬ぞさびしさ まさりける
やっぱり冬は 町中がいい
恋する「小倉百人一首」 阿刀田 高 著 角川文庫
百人一首 マール社
百人一首 島津 忠夫 訳注著 角川文庫
≪三十六歌仙≫
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★ 伊勢 ★ 紀貫之 ★ 壬生忠岑 ★ 藤原敦忠 ★ 源公忠
★ 藤原清生 ★ 大中臣頼基 ★ 壬生忠見 ★ 源信明 ★ 藤原朝忠
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