2007.1.16(火) 快晴後曇り
~大学の競争力向上策は「国際化」がカギに!~
2007.1.16 日刊工業新聞 32面より
◇日本の大学にとって、国際化が新たなテーマとして浮上してきている。
◇世界がフラット化し、より付加価値の高い技術やアイデアの創出がカギとなる中で、多様性や優秀な人材、研究パートナーを世界中に求めるグローバル化は今後、大学にとっても欠かせない要素の一つ。
【JUNBAの活動】
◇シリコンバレー近郊に進出する日本の大学などで組織された「サンフランシスコ・ベイエリア大学間連携ネットワーク(JUNBA)」が、大学の国際化推進に向けて動き出した。
◇シリコンバレー近郊などに進出した日本の大学の取組は、国際化の成功モデルとしての重い役割も担っている。
◇11日には在サンフランシスコ総領事館に8大学(大阪大、鹿児島大、九州大、慶応義塾大、東北大、法政大、横浜市立大、早稲田大)の幹部が集結し、活動の基本方針を策定。
【JUNBAの役割】
◇米国から日本の大学の国際化を進めながら、国際的に通用する人材の育成、日米の産学連携の活動を支援し、教育研究の発展と新産業創出に寄与するのが役割。
【何故シリコンバレー近郊か?】
◇シリコンバレー近郊には世界に名だたる大学が存在し、ITやバイオ産業で新たな技術革新、ビジネスモデルを次々と生み出している。
【米ニューズウィーク誌06年8月13日号にてグローバル度で評価した
世界のトップ100大学の評価項目は】
◆ 研究の論文引用数
◆ 科学ジャーナル誌への論文掲載数
◆ 外国人の教員及び学生の占める割合である。研究成果だけでなく、
●学生の教育
●グローバルでの人材獲得の努力も、
大学の競争力につながっている。ひいてはそれが国や産業の競争力に影響を及ぼす。
【国際化の取組み】
◇個別の大学による取組だけでなく
◇シリコンバレー近郊などに進出した日本の大学の取組は、国際化の成功モデルとしての重い役割も担っている。
◇北京でも日本の大学によるネットワーク作りが進んでいる。
◇JUNBAのような共同事業が、日本の大学のグローバル化を後ろ押しし、世界での競争力強化の大きな一助となることが期待される。