2007.8.10(金)
~「『部分と全体』:W.ハイゼンベルク著」を読む(9日夜~10日未明)~
◇副題は「私の生涯の偉大な出会いと対話」:みすず書房発行。2001.3.29に購入。
◇湯川秀樹序・山崎和夫訳
◇帯には、経済学者 中谷巌氏おすすめ「大衆化されすぎた現代日本社会から束の間でも逃れたくなった時には、是非本書をひもとかれることを薦めたい。」とある。
【「研究者の責任について」の章】
○1945年8月6日の午後に、1個の原子爆弾が日本の広島市の上空に投下されたといってカール・ビルツが突然、著者の所にやってきた。
○著者が25年の歳月にわたり心血を注いできた原子物理学の進歩が、今や十万人を遥かに超える人間の死の原因になったという事実と直面しなければならなかった。
○しかし最も、ショックを受けたのは、ウランの核分裂の発見者オットー・ハーンだった。
【発見者の責任】と【発明者の責任】
○発見者は発見の以後のすべての結果を完全に予測する事は出来ない。
○発明者はある決まった実用的な価値を持っていることを熟知しているので、責任を負わなければならない。
“広島は六日、62回目の「原爆の日」を迎えた。”
“長崎は九日、62回目の「原爆の日」を迎えた。”
■ 「第33代アメリカ合衆国大統領、ハリー・S・トルーマンの原子爆弾投下の大統領命令」に対して、日本人として、日本国として考え、行動する必要はないのかと思います。
■1年で一番忙しい時に、我が家にある一番難しい?書籍を読んでいるのか。
■見栄を張れば一番易しいから、読んでいるのかもしれない。
■みすず書房から連想して、美鈴を想い出したからでもありません。
■帯に書かれている「知的エリートの生活」に心を奪われたのかもしれない。
■お盆休みには次の本を読もう!
戦後日本の歪んだ贖罪意識にメスを入れる不朽の名著
「パール判事の日本無罪論」
田中 正明 著 /小学館文庫刊
本体533円